2011年 05月 20日
シェイクスピアのおはなしその2。
先日の絵日記に引き続き、今日もシェイクスピアのおはなしです。

というのも、今日、久しぶりに学部の授業に顔を出してきまして。
今年は『夏の夜の夢』を読んでいるみたいだったので、私も軽く読み直してみたんです。

やっぱり、シェイクスピアって天才!!

至る所に散りばめられている比喩が素敵すぎて、数ページ読んだだけで軽く恋心が芽生えました。

基本的にシェイクスピアの書いた作品は戯曲なので、もちろん全て台詞で構成されています。
喜劇か悲劇かによってもかなり作品のトーンが変わってくるのですが、特に喜劇に使われている言葉は、とにかくロマンチック!
際どい下ネタやシビアで現実的な比喩も至る所に散りばめられていたりはするんですが、彼の紡ぎだした愛の言葉の数々はきっと16世紀17世紀の観客をメロメロにしたんじゃないかと。

ただ、回りくどいから、現代人をもメロメロに出来るかどうかはちょっと疑問が残るところです。

…でも、私は大好きなんです、シェイクスピアの途方もなく回りくどい比喩!
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『夏の夜の夢』より、恋人どうしのライサンダーとハーミアが駆け落ちの約束をする場面からの抜粋です。

とにかく、一つのことを伝えるのにも、あれやこれやと比喩を使いたとえ話を用い、何倍にも膨れ上がらせて思いを伝えるのが、この時代の戯曲でありがちなパターン。
簡単に言えば2秒で終わる会話を、数十倍に装飾するのです。
台詞とはいえ、基本的に韻文で喋っている彼らの言葉は、会話であり詩であるので、そういう感じになっちゃったんでしょうね。
もちろん、普通に会話する場面もたくさんあります。



ちなみに、Phoebeとは、月の女神ダイアナの別名。
ライサンダーは、お月様が水に映って、葉っぱが露にぬれる頃(つまり真夜中から明け方にかけて)アテネから抜け出そう、と言っているのです。
liquid pearlだなんて、何て素敵なんでしょ!


そしてそれに答えて、ハーミアが、よくデートしてたあの森のあの辺で会いましょう、そしてどこか遠くへ行きましょう、と言っているわけです。
faint primrose bedsっていう言葉、すごく可愛いですよね。おとぎ話に出てくるような可愛らしい森が想像出来ます。

ちなみにちなみに、この二人が行こうとしている森には、妖精がたくさん住んでいて、そこでてんやわんやドタバタ騒動が巻き起こる、というストーリーなわけです。



それと。
英語がお得意な方は、是非音読してみてください!
キレイなリズムが刻めることが分かるはず!
この部分の台詞は、リズム良く読めるように考え抜かれて書かれているので(専門用語で言うと、iambic pentameter、弱強5歩格と言うのですが)、耳も想像力もフルに癒される英語になってます。



『夏の夜の夢』は大好きなお芝居なので、語りだしたらキリがなく…書きたいことは山ほどあるんですが、今日はこのくらいにしておきます*^^*


ちょっとはシェイクスピアの言葉の魅力、伝わったでしょうか??





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by SaoriElizabeth | 2011-05-20 01:11 | イギリス絵日記


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