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2012年 02月 05日
劇団Propeller『Winter's Tale』
今日は、この冬初めての積雪!

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お昼に劇場に舞台を観に行き、夕方劇場から出てみてビックリ!一面銀世界…!
お芝居観るし、たまにはオシャレするか、とヒールを履いて出かけてしまった私は、後悔しても後の祭り。
急斜面の多いシェフィールドの道路がツルツル滑って非常に危なかったので、途中でブーツを脱ぎ捨て裸足(タイツは履いてました)で帰ってきました。
足の裏冷たかったー!


というわけで、今日は劇団プロペラの『冬物語』を観てきました。
この劇団、ピーター・ホール(RSC元芸術監督)の息子であるエドワード・ホールが演出を務めている、オールメールの劇団です。
前回彼らのお芝居を観たのは、野田秀樹東京芸術劇場芸術監督就任の際の記念プログラムで来日したときだったので…2年以上前になりますか…!早いですね、ついこの前だと思ってたけど。
彼らのパワフルなお芝居が好きだったので、もう一度観る機会が得られて嬉しい限りです。

前回の『ヴェニスの商人』の演出が牢獄を舞台にした男臭いものだったので、今回もそんな感じなのかなぁと想像していたのですが、今回の演出はピアノを始め楽器演奏が随所に散りばめられているどちらかというとエレガントでありポップな演出でした。
今回同じくツアーで持って回っているヘンリー5世の演出は、写真を観た限りどちらかというと男臭そうですね。そちらも気になるので、機会があれば他の街での上演を観てみたいです。残念ながらシェフィールドでは『冬物語』しか上演されなかったので。


お芝居の冒頭、シチリアの宮殿のシーンでは、舞台にはグランドピアノが置かれ、皆がスーツを着こなし(女性たちは灰色や黒のロングドレスやパンツスタイル)その中で1人だけパジャマで走り回って浮いている王子マミリアス。
途中で死んでしまう彼は、途中からパーディタを演じることになるのですが、話の端々でパジャマ姿で舞台に登場し、狂言回しのような役を担っていました。「時」のセリフも彼が喋っていました。

イタリアンな舞台設定は、最近RSCの『夏の夜の夢』でも観た気がするので、流行なのでしょうか。
舞台設定を現代にすると、自ずとイタリアンなスーツスタイルになり(宮廷が舞台だからフォーマルな衣装を、ということなんだろうけど)そして自ずとイタリアンマフィア的なムードが漂ってしまうみたいです。
ちょっと「またか…」と思ったことは否めないのですが、前半のシチリアのシーンが終わり、幕間を挟んで後半のボヘミアのシーンからは雰囲気が一転。
まず、「時」の向上がロック。
羊たちが「Baa Baa」とお尻を揺らしながらハミングし、ノリノリのオートリカスやチャラそうなフロリゼルも気持ち良さそうに歌い、その中で元気よく死んだはずのマミリアスが口上を述べる。
前半の重くて暗い空気を払拭するように、明るい音楽がカットインし、お客さんも一気に爆笑してました。
ちなみに、生演奏ではないと思うのですが、ドラムには「The Beatles」と書かれてあったり、スピーカーにはピースマークが書かれてあったり、人々の服装もヒッピー的な感じだったりと、ボヘミアのパストラルな雰囲気は60年代な香りがしました。

随所に歌が散りばめられていたので、セリフは途中変更があったように思ったのですが、やはりこういうパワフルでポップなお芝居は観ていて楽しいです。
元のままの演出で上演された舞台も好きですが、こういう手を加えに加え上手にアレンジされたシェイクスピアのお芝居はとにかく観ていて楽しいので、大好き。
オールメールだからなのか、それとも音楽の勢いの成せる技なのか、とにかく力強いサウンドと愉快なダンスが面白くて、あっという間の2時間半でした。

個人的には、このお芝居でのパーディタの魅力って結構重要だと思うのですが(フロリゼルは、顔だけ良いイメージ)今回の役者さんからは彼女の天真爛漫な可愛らしさがあまり伝わって来なかったので、それだけが残念だったかな。
髪型なのか、体つきなのか、それとも演技の問題なのか…オールメールで上演する時に一番難しいのは、とにかく可愛らしくて影の無いヒロインを演じる役者さんをどうするか、という問題だなーと改めて思いました。
とくに欧米の役者さんはみんな体格が良いので、もう女性になりきることは最初から放棄した上での演出で、どこまで観客に違和感をあたえないか、もしくは逆に違和感を与えた上での説得力が出せるかどうかという、このバランスが重要なんじゃないかと…。


いやーでも、久しぶりにお芝居観て声出して笑いました。
羊たちのダンスが可愛かったです。




今日はこの舞台の後にジャパニーズレストランでバースデーパーティーをしたのですが、その様子は次の記事にて。





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by SaoriElizabeth | 2012-02-05 11:17 | REVIEW
2011年 08月 03日
オープンエアーシェイクスピア:ロミオとジュリエット編
前回の日記の続きで、今日はロミオとジュリエットの観劇記録です。

私が観たのは、土曜の夜の最終日の回。
この日は他の日の倍くらいお客さんがいて、席も多く用意されていました。
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舞台の真ん中にはバルコニー。
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舞台装置は本当にシンプルなもので、多様性が求められる作りでした。
偶然なのか計算なのか、色合いが背景のシティーホールとマッチしていて、本当に物語の中の一ページを見ているかのような感覚で舞台を楽しめました。


ロミオとジュリエットの物語は多くの方がご存知だと思うので割愛しますが、悲恋の物語ということでロマンチックな夏の夕暮れにはピッタリの演目だったと思います。
だんだんと陽が落ち暗くなっていくに連れて物語もクライマックスへと向かい、最後の墓場のシーンではライトに照らされたベッドが映え、とても印象的でした。
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喜劇の十二夜と違い、しっとりと物語が進んでいったこの日の演目。
舞踏会でのダンスシーンや決闘シーンなど、日本で観たことのある演出とはまた違った、王道な感じの演出を観ることが出来ました。
音楽も、短調なメロディが生演奏され、それにのせて役者さんたちが歌うので、より臨場感アップ。
前述したようにクライマックスになるにつれて辺りも暗くなっていくのでより雰囲気が感じられ、オープンエアーシアターならではの生の迫力を感じられました。



ちなみに、舞台初体験だというチャイニーズの男の子と一緒に観に行ったのですが、彼はシェイクスピア舞台の生の迫力に、良い意味でかなりショックを受けていたようでした。
普段はものすごく良く喋るのに、舞台後には言葉少なに舞台をぼーっと見つめて、ただ「もう一回頭の中でリピートしてる」と言うだけでした。
こうやってシェイクスピアの舞台に感銘を受けている人の姿を見ると、自分には新鮮な感動が足りないな、と思ったり。
十二夜もロミジュリも今まで幾度となく観てきましたが、観ようと思えばいつでも観れるという環境に慣れすぎてしまって、観れることが当たり前になってしまっているのかも。
演出の違いとか、役者さんの演技とか、そういう技術的な部分に目を光らせるのではなく、心で感じ取るべきものをもっと舞台から受け取りたいなと思いました。



8月は始まったばかり。もう少しオープンエアーシアターでシェイクスピアを観れる時期は続くので、機会があれば他の演目も観てみたいです。
夏の夜の夢とかじゃじゃ馬ならしとか近くでしてないかしら!オープンエアーで観てみたい!

というわけで、イギリスよりシェイクスピア観劇レポートお届けしましたー^^



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by SaoriElizabeth | 2011-08-03 06:48 | REVIEW
2011年 08月 01日
オープンエアーシェイクスピア:十二夜編
早速少し体調を崩しまして、日本から持参した風邪薬のお世話になってました。
今日一日ゆっくりしていたらだいぶ良くなってきたので、明日からまた元気にイギリス生活謳歌出来そうです。

というわけで、何で体調を崩していたかといいますと、一昨日と昨日、シティーセンターの真ん中にある広場でシェイクスピアを観ていたのです!
イギリス北部の夜の寒さを舐めていました。凍るかと思うくらい寒かったです。
薄手のシャツにジャケット一枚しか持っていなかったので、3時間の間に身体が冷えきり、見事に体調を崩してしまいました。ああ…シェイクスピアを観て体調を崩す何て、情けない。。。
がしかし、夏しか観れないオープンエアーシェイクスピア。しっかり堪能してきましたので、ちょこっとレポート書いておきます。
写真を撮っても良いよーと言われまして、バシバシ撮ってまいりましたので、写真も載せておきたいと思います。


観たのは、GB Theatre CompanyのTwelfth NightとRomeo& Juliet 。
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(画像はhttp://gbtheatrecompany.com/からお借りしました)

GB Theatre companyはオープンエアーシアターでシェイクスピアを上演し、イギリスやヨーロッパを回っている劇団です。2010年に設立されたとHPに書いてあったので、新しい劇団のようです。


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舞台の後ろにはシティーホール。
書き割りを使わなくても、壮大な舞台装置が設置されているかのような、素晴らしいロケーション。
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広場には 15ポンドのシート席と、10ポンドのピクニック席があり、私は両日ともにシートを予約して観劇しました。
でもピクニック席では皆が食べ物やお酒を楽しんでいたりしているのを見て、夏の夜に友達と一緒にピクニックがてらシェイクスピアを楽しむのも素敵だなぁと思ったり。
次回は是非、ピクニック席で楽しんでみたいものです。


さて。
まず、一昨日観たのはTwelfth Night。
船が難破して生き別れになってしまった双子の兄妹。
双子の妹が男装して身分を偽り、公爵の小姓として働くところから始まるこの物語。
恋愛のもつれと、言葉遊びが巧みに絡み合う、華やかなコメディです。

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限られた舞台装置と役者の数と衣装でしたが、役者さんたちの演技でカバーされていてとても楽しんでみることが出来ました。
音楽は全てが生演奏。オープンエアーシアターなので街の喧騒ももちろん聞こえてきましたが、あまり気にはなりませんでした。
そしてライティングはもちろん最小限。ライティングで舞台効果を演出出来ないのは、さぞや難しい演出だろうとは思いましたが、後ろのシティーホールのライトや広場の周りのライトがむしろ綺麗に舞台を彩り、暗くなるに連れてとても印象的な舞台に変わっていったように思います。
シェイクスピアの時代には今のように華やかなライティングなんてなかったので、こういうシンプルなスタイルの方が彼のお芝居に合っているのかもしれません。


余談ですが、最前列に座って観劇していたら、サートービーに連れられて舞台にあげられてしまいました(笑)
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一緒にダンスして、手にキスされて、一緒に写真撮りました。
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こういう風に楽しめるのも、舞台ならではの良いところですよね。
多分最前列にアジア人の女の子が座っていたので、目立ったんだろうなー。

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このお芝居では最後、シザーリオは髪を解いてヴァイオラに戻っていました。
最後までヴァイオラは男装したままだという指摘をしている論文をよく見かけますが、このお芝居の演出ではヴァイオラとセバスチャンの差別化を図ったよう。

ものすごく寒くて終始ガタガタ震えながらの観劇でしたが、オープンエアーのシェイクスピアを観劇出来てホントにホントに楽しかったです。

長くなりそうなので、ロミジュリについてはまた明日。



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by SaoriElizabeth | 2011-08-01 06:13 | REVIEW