2010年 12月 15日
噂のブロードウェーミュージカル『アベニューQ』が来日しているということで、観に行ってきました。 あの王道ミュージカルウィキッドを争ってトニー賞を受賞してしまったという、注目作品らしく。 アメリカでは何年か前からやられてるらしいのですが、ついに日本にも上陸してきてくれました。 チケットを取る段階から、「アベニューQは、ジム・ヘンソン・カンパニー及びセサミ・ワークショップとの関係は一切なく、作品の内容についても関わりがございません。」と再三書かれていたので、いったいどんな内容なんだと思っていたのですが、 確かに、訴えられたら勝てないような内容かも…。 と思わずにはいられない内容でした。 人種差別やセクシュアリティの問題など、確かに社会には溢れているのになかなか取り上げられにくい様々問題をユーモアを交えて取り上げていて、とても勇気のある内容だと、私は思いました。 けどやっぱり、日本人のお客さんには、賛否両論だったんじゃないかなー。 隣に座っていた老夫婦に休憩時間、「英語分かる?この翻訳と英語って結構違うの?翻訳で見ているとどうも面白さがよく分からないんだけど…」と訪ねられました。 確かにところどころ意訳が含まれていたけど、そんなに意味がかけ離れた訳ではないように思ったので、やっぱり面白くないと感じてしまうのは、アメリカ人と日本人の笑いのセンスの違いなのかなー…。 私自身は、(女の子が大声で笑うには憚られる猥褻なギャグはたくさんあったにせよ)クスリと笑ってしまうシーンは多かったように思ったんですが、「トニー賞!」とか「パペットミュージカル!」という言葉を聞いて単純に楽しみにしていた方々には、笑いにくいお芝居かなぁとも思いました。 いずれにせよ、下ネタ(とか卑猥な言葉)のオンパレード! 男の人や外国人の方々はゲラゲラ笑ってたけど、多分デートとかで観に来た若い女の子には笑いづらいシーンが多々だったんじゃないかな。 でも、このお芝居がトニー賞を取った!という事実だけでも、世界は変わりつつあるんだなぁ…と私は感動しちゃいました(*´・ω・`*) 初日だったからか、大道具がバタリと倒れてきてしまったり…という部分はありましたが、あれだけの人数(6人くらい)でたくさんのパペットを動かし歌を歌い台詞を言っているのだとは思えないくらいのクオリティだったと思います。 基本的には、パペットと歌が可愛くて楽しいお芝居でした! でもそういう可愛さとか楽しさの中に、しっかりとリアルな現実が織り込まれていて、表層部分だけのお芝居じゃありませんでした。 パペットでミュージカルとか馬鹿馬鹿しい、と思っている大人にこそ観てもらいたい舞台だなぁと思います。 次の来日はいつなのかは分かりませんが、出来ることなら次は外国で観てみたいなぁ。 英語で理解できるお客さんはどのような反応をしているのか、すごく気になります。
by SaoriElizabeth
| 2010-12-15 22:13
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